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リベラル」というのは、そもそもどういう概念なんでしょうか。

基本的な言葉の意味を知ることからはじめよう!!

リベラル」というのは、そもそもどういう概念なんでしょうか。

16世紀の宗教改革以降、カトリックプロテスタントの対立で、ヨーロッパは二分されます。両者の価値観をめぐる対立から、30年戦争が起きます。その末に1648年、日本で言えば江戸初期の頃ですが、ウェストファリア条約が結ばれます。

価値観の対立から血で血を洗う30年戦争になった教訓からリベラルが生まれた

 

 これは初めての近代的な国際法で、これで主権国家体制が確立し、戦わないための秩序が作られました。「リベラル」はそういう中で生まれた概念です。

 価値の問題で争っていると、血で血を洗う悲惨なことになる。だから、お互いに相手の価値観に寛容になろう、と。そして、自分自身の自由、とりわけ内面的な価値観については国家から干渉されない、という考え方。つまり、「リベラル」の基本は「寛容」と「自由」がセットなのです。

アイザイア・バーリンというイギリスの政治哲学者が、「……への自由」を「積極的自由」、「……からの自由」「消極的自由」と名付けました。

 

そして後者の「消極的自由」が重要であると言います。権力が個人の内面とか人権とか財産権とかに土足で踏み込んで制約をするのはよくない、という「権力からの自由」です。

 

一方の「積極的自由」は、みんなの自由を実現するためには、国や権力が個人の領域に介入する必要がある、と考える。たとえば、市場に任せておくと、格差や不平等が生じる。だから、金持ちからいっぱい税金をとって、みんなで分けて、各自が自由を追求するための基礎要件を国が整備するべきである、と。権力が積極的に関わることで、真の自由に到達するという考え方です。これは、福祉国家の実現とか、マルクスの革命とかにつながる。

大平正芳元総理は政治は60点じゃないといけない」と言っています。いろんな人の話を聞きながら、60点くらいに収めるのが、実は一番正解に近い、と。だから彼は社会党共産党の話も聞いて合意形成をしていった。その方が、相手も納得して秩序が安定的に続くだろう、という考えたんですね。

そう考えていくと、果たして安倍さんは保守なんだろうか。国会を議論の場と考えず、言い勝てばいい、というのは、保守の態度ではない。安倍さんは、中国を嫌っているようですが、安倍さんと中国共産党は両方ともリベラルから遠いという点では、実は似ている。

 保守は自己に対する懐疑もあってリベラルな態度をとるんです。

「リベラル」は、個人の内面の問題について国家が踏み込まないのが基本。その反対語は「保守」ではなく、「パターナル」です。権威主義ですね。故人の内面に直結する価値観の問題を、「日本人ならば、こうあるべきだ」「この問題はこう考えなければならない」といったように、上から決めていく。

希望の党は、自民党とは別の軸を立てると言いながら、実は同じなんです。小池さんは生活保護に厳しく「自助が大切」という考え。歴史認識なども含めて、明らかにパターナルです。

立憲民主党です。理性に対する謙虚さを持つ保守を打ち出しつつ、セーフティーネットを構築していこうというリベラルですから。

news.yahoo.co.jp

 

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